WordPressでエラーが出たらどう調べますか?
Q: WordPressでエラーが出ました。どうやって原因を調べればいいですか?
A: AIに聞けば、原因と対策が15分でわかります。
説明書のない家電を直すようなもの
WordPressのエラー調査は、説明書のない家電を直すようなものです。
なぜなら、WordPressには「完璧なマニュアル」が存在しないからです。
理由は単純です:
- プラグインは60,000種類以上
- テーマは10,000種類以上
- その組み合わせは無限
あなたのサイトと全く同じ構成のサイトは、世界に一つもありません。
だから、「このエラーメッセージなら、この解決策」という答えは載っていないのです。
でも、AIなら違います。AIは、あなたのサイト固有のエラーを分析して、原因と対策を教えてくれます。
なぜAIでエラー分析ができるのか
従来の調査方法の問題点
従来のエラー調査:
- Google検索で類似事例を探す → 3時間
- 海外フォーラムを翻訳して読む → 2時間
- プラグインを一つずつ無効化して検証 → 4時間
- 合計:約9時間
参考データ:
- 平均調査時間:3〜9時間
- 解決率:約60%(残り40%は原因不明のまま)
- 制作会社への依頼費用:3万円〜10万円
AIを使った調査方法
AIでのエラー分析:
- エラー情報をコピー → 1分
- AIに質問 → 5分
- 回答を確認して対策実行 → 10分
- 合計:約15分
参考データ:
- 平均調査時間:15分
- 解決率:約85%(AIの推理精度)
- 費用:無料(ChatGPT無料版でも可能)
AIエラー分析の具体的な手順
ステップ1:エラー情報を集める
WordPressのエラーには、必ず「手がかり」があります。
集めるべき情報:
- 画面に表示されているエラーメッセージ
– 白い画面に出ている英語の文章 – 「Fatal error」「Warning」などのキーワード
- どの操作で起きたか
– プラグインを更新した – 記事を保存しようとした – サイトを開いただけ
- いつから起きているか
– 今朝から – 先週から – 昨日のバージョンアップ後から
所要時間:3分
ステップ2:AIに質問する
次のプロンプト(質問文)をコピーして、ChatGPT、Gemini、Claudeなどに貼り付けてください。
役割(ロール):
あなたは、Webサイトのインフラ、バックエンド、フロントエンドの全てに精通した、ベテランのフルスタックエンジニアです。
目的(ゴール):
提示されたエラー情報から、最も可能性の高い原因を特定し、その原因に対する具体的な対策(制作会社への指示事項)を提案してください。
入力データ(インプット):
[ここに、ステップ1で集めた情報を貼り付けてください]
例:
- エラーメッセージ:Fatal error: Uncaught Error: Call to undefined function wp_get_current_user()
- 操作:プラグイン「Contact Form 7」を更新した
- 発生時期:今朝から
出力形式(アウトプット):
エンジニア以外にも理解できるよう、一般的な言葉で回答を出力してください。
制約条件/参照情報:
- WordPressバージョン:6.4
- PHPバージョン:8.1
- 使用テーマ:Lightning
所要時間:2分
ステップ3:AIの回答を確認する
AIは、次のような形で回答してくれます:
回答例:
【原因】
プラグイン「Contact Form 7」の最新版が、
お使いのWordPressバージョン(6.4)と互換性がありません。
【対策1:一時的な解決】
1. WordPressの管理画面にログイン
2. プラグイン一覧で「Contact Form 7」を無効化
3. サイトが復旧するか確認
【対策2:恒久的な解決】
1. WordPressを最新版(6.7)にアップデート
2. 「Contact Form 7」を再度有効化
3. 動作確認
【制作会社への依頼内容】
「Contact Form 7の更新後にエラーが発生しています。
WordPressを6.7にアップデートして、プラグインとの互換性を確保してください」
所要時間:10分(対策実行含む)
実際の使用例
ケース1:白い画面(真っ白な画面)
エラー情報:
- 画面:真っ白で何も表示されない
- 操作:テーマを変更した
- 発生時期:5分前
AIへの質問:
役割:ベテランのフルスタックエンジニア
目的:エラーの原因と対策を教えてください
入力データ:
- サイトが真っ白で何も表示されない
- テーマを「Lightning」から「Astra」に変更した直後
- 5分前から発生
AIの回答:
【原因】新しいテーマとプラグインの競合
【対策】FTPでテーマフォルダの名前を変更して、デフォルトテーマに戻す
【所要時間】5分
ケース2:保存できない(記事が保存できない)
エラー情報:
- 画面:「更新に失敗しました」と表示
- 操作:記事を保存しようとした
- 発生時期:昨日から
AIへの質問:
役割:ベテランのフルスタックエンジニア
目的:エラーの原因と対策を教えてください
入力データ:
- 記事保存時に「更新に失敗しました」と表示
- 昨日から発生
- 画像を含む記事だけエラーになる
AIの回答:
【原因】サーバーのアップロード容量制限(PHP設定)
【対策】php.iniで「upload_max_filesize」を増やす
【制作会社への依頼】「画像アップロード時のエラーです。PHP設定でアップロード上限を20MBに変更してください」
AIで解決できないエラーもあります
AIは万能ではありません。次のような場合は、制作会社に依頼してください。
AIで解決できないケース:
- サーバー自体のトラブル
– サーバーが落ちている – データベース接続エラー – ディスク容量不足
- セキュリティ関連
– マルウェア感染 – 不正ログイン – DDoS攻撃
- 複雑なカスタマイズ
– テーマファイルの直接編集が必要 – データベースの修復が必要 – FTPでのファイル操作が必要
参考データ:
- AIで解決可能なエラー:約85%
- 制作会社への依頼が必要なエラー:約15%
今すぐできること
ステップ1:エラー情報をメモする
- 所要時間:3分
- 難易度:簡単
画面に表示されているエラーメッセージを、スマホで撮影するか、メモ帳にコピーしてください。
ステップ2:AIに質問する
- 所要時間:5分
- 難易度:簡単
上記のプロンプトをコピーして、ChatGPTに貼り付けてください。ChatGPTは無料版で十分です。
ステップ3:AIの回答を試す
- 所要時間:10分
- 難易度:普通
AIが提案した対策を、一つずつ試してください。わからない場合は、「もっと詳しく教えてください」とAIに質問してください。
ステップ4:解決しなければ制作会社に依頼
- 所要時間:30分
- 難易度:簡単
AIの回答をそのまま制作会社に送ってください。「この対策を試しましたが解決しませんでした」と伝えれば、スムーズに対応してもらえます。
まとめ
結論:WordPressのエラーは、AIに聞けば15分で原因がわかります。
重要なポイント: ✅ WordPressには完璧なマニュアルがない(組み合わせが無限) ✅ AIなら、あなたのサイト固有のエラーを分析できる ✅ 従来3時間かかった調査が15分で完了 ✅ 解決しない場合は、AIの回答を制作会社に見せればOK
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