WordPressで不具合が起きた時の対処は?

Q: WordPressで不具合が起きました。どうすればいいですか?
A: バックアップから復元(リストア)します。これが最も確実で速い方法です。
まず、例え話で説明します
WordPressの不具合対処は、ラーメン屋のスープ作りと同じです。
スープが失敗したとき:
- ❌ 悪い対処:失敗したスープを直そうとする → 時間がかかる、直らない可能性大
- ✅ 良い対処:仕込んでおいたスープを使う → 5分で営業再開
WordPressも同じです。壊れたサイトを直すより、バックアップから復元する方が圧倒的に速いです。
なぜバックアップから復元が良いのか
理由1:確実
不具合の原因を探すより、確実に動いていた状態に戻す方が安全です。
理由2:速い
参考データ:
- 不具合の原因調査:2時間〜数日
- バックアップからの復元:10分〜30分
原因調査は時間がかかります。バックアップがあれば、すぐに復旧できます。
理由3:失敗のリスクが低い
不具合を直そうとして、さらに壊れることがあります。バックアップからの復元は、そのリスクがありません。
バックアップから復元する手順
ステップ1:バックアップがあるか確認
確認場所:
- バックアッププラグイン(UpdraftPlus、BackWPupなど)
- サーバーの自動バックアップ機能
- 手動でダウンロードしたファイル
所要時間: 1分 難易度: 簡単
ステップ2:最新のバックアップを選ぶ
選び方:
- 不具合が起きる前のバックアップを選ぶ
- 日付を確認する
例:
- 今日の午前10時に不具合発生
- 昨日のバックアップ(午前0時)を使う
所要時間: 1分 難易度: 簡単
ステップ3:復元(リストア)を実行
プラグインの場合:
- プラグインの管理画面を開く
- 「復元」ボタンをクリック
- バックアップファイルを選択
- 実行
所要時間: 10分〜30分 難易度: 普通
注意: 復元中は、サイトが一時的に表示されなくなります。
ステップ4:動作確認
復元後、以下を確認します:
- トップページが表示されるか
- 管理画面にログインできるか
- 記事が表示されるか
所要時間: 3分 難易度: 簡単
バックアップがない場合
対処法1:サーバーの自動バックアップを確認
レンタルサーバー(エックスサーバー、さくらなど)は、自動でバックアップを取っている場合があります。
確認方法: サーバーの管理画面にログイン → バックアップメニューを探す
対処法2:プラグインを無効化
不具合の原因がプラグインの可能性があります。
手順:
- FTPでサーバーに接続
wp-content/plugins
フォルダ名を変更(例:plugins_old
)- サイトが復旧するか確認
所要時間: 5分 難易度: 普通
対処法3:専門家に相談
バックアップもなく、自分で対処できない場合は、専門家に依頼することを検討してください。
良い例・悪い例
❌ 悪い例
不具合発生
→ 原因を探し始める
→ あれこれいじる
→ さらに壊れる
→ 復旧に数日かかる
✅ 良い例
不具合発生
→ バックアップを確認
→ 復元を実行
→ 30分で復旧
→ 原因は後で調べる
今後のために:バックアップを自動化する
不具合はいつ起こるかわかりません。バックアップの自動化は必須です。
おすすめプラグイン:
- UpdraftPlus(無料・初心者向け)
- BackWPup(無料・多機能)
設定:
- 頻度:毎日または毎週
- 保存先:Google Drive、Dropboxなど
- 世代管理:最低3世代は残す
所要時間: 初回30分 難易度: 普通
まとめ
結論:不具合が起きたら、バックアップから復元が最速です。
手順:
- バックアップがあるか確認(1分)
- 不具合前のバックアップを選ぶ(1分)
- 復元を実行(10分〜30分)
- 動作確認(3分)
バックアップがない場合:
- サーバーの自動バックアップを確認
- プラグインを無効化
- 専門家に相談
今すぐやること: バックアッププラグインを導入して、自動バックアップを設定しましょう。不具合は必ず起こります。準備があれば、慌てずに対処できます。
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