なぜサーバーは休日でも電源を入れておくんですか?

Q: サーバーは、休日でも電源を入れておく必要がありますか?

A: 必要です。Webサイトは24時間365日アクセスされるため、サーバーも常に稼働させます。


まず、例え話で説明します

サーバーの24時間稼働は、コンビニの営業と同じです。

コンビニ:

  • 24時間営業
  • 休日も営業
  • いつでも買い物できる
  • お客様が来る可能性がある

サーバー:

  • 24時間稼働
  • 休日も稼働
  • いつでもアクセスできる
  • ユーザーがアクセスする可能性がある

もしコンビニが「深夜は閉店」「日曜は休み」だったら、お客様は困ります。サーバーも同じです。


なぜ24時間365日稼働させるのか

理由1:インターネットは24時間使われる

アクセスは、いつでも来ます:

  • 昼間:会社員がアクセス
  • 夕方:学生がアクセス
  • 深夜:夜勤の人がアクセス
  • 休日:家族がアクセス

参考データ:

  • 休日のアクセス数は、平日の70%
  • 深夜のアクセス数は、昼間の5%

5%でも、ゼロではありません。


理由2:海外からのアクセスがある

時差の問題:

  • 日本が深夜 → アメリカは昼間
  • 日本が休日 → ヨーロッパは平日

グローバルなサイトは、24時間稼働必須です。


理由3:検索エンジンがクロールする

Googleのクローラー:

  • 24時間365日、Webサイトを巡回
  • サイトが停止していると、クロールできない
  • SEO順位が下がる

参考データ:

  • 1日停止:検索順位が5位〜10位下がる可能性

理由4:ビジネスの機会損失を防ぐ

ECサイトの場合:

  • サーバーが停止 → 購入できない
  • 機会損失

参考データ:

  • 休日の売上:平日の70%
  • 深夜の売上:昼間の5%

5%でも、停止すれば損失です。


サーバーを停止するとどうなるか

影響1:ユーザーが困る

ユーザーの反応:

  • 「サイトが見られない」
  • 「エラーが出る」
  • 「別のサイトに行く」

信頼の喪失: 次回からアクセスしなくなる可能性。


影響2:売上が減る

ECサイトの場合:

  • 1時間停止:売上損失10万円
  • 1日停止:売上損失200万円

影響3:SEO順位が下がる

Googleの評価:

  • 頻繁に停止するサイト:評価が下がる
  • 検索順位が下がる

電気代について

24時間稼働の電気代

レンタルサーバーの場合: 電気代は、サーバー会社が負担。あなたは払いません。

自社サーバーの場合:

  • サーバー1台:月5,000円〜10,000円
  • 冷房:月4,000円
  • 合計:月9,000円〜14,000円

夜間・休日に停止した場合の節約額

節約額:

  • 夜間停止(18時〜翌9時):月3,000円
  • 休日停止(土日):月1,000円
  • 合計:月4,000円

しかし:

  • サイトが使えない時間:月100時間以上
  • 機会損失:月10万円〜

節約より、損失の方が大きいです。


サーバーを停止してもいいケース

ケース1:社内システム(外部公開していない)

例:

  • 社内の共有フォルダ
  • 社内のグループウェア
  • 業務システム

条件:

  • 業務時間のみ使用
  • 外部からアクセスされない

この場合: 夜間・休日は停止してもOK。


ケース2:アクセスがほぼゼロのサイト

例:

  • 個人の趣味ブログ(月10PV以下)
  • テストサイト

この場合: 停止しても影響が少ない。


サーバーの電源を切らない方法

レンタルサーバーの場合

何もしなくてOK: サーバー会社が24時間365日稼働させています。


自社サーバーの場合

やること:

  1. UPS(無停電電源装置)を導入

– 停電しても10分〜30分稼働 – その間に復旧または自動シャットダウン

  1. 自動再起動を設定

– 停電後、電源が復旧したら自動で起動

所要時間: 1時間(初回設定) 難易度: 普通


サーバーの再起動は必要か

定期的な再起動は必要

理由:

  • メモリリークの解消
  • ソフトウェアの更新適用
  • 不要なプロセスの終了

推奨頻度: 月1回

タイミング: 深夜2時〜5時(アクセスが少ない時間帯)

所要時間: 5分〜10分


再起動とシャットダウンの違い

再起動:

  • 電源を切って、すぐに起動
  • サービスが短時間停止

シャットダウン:

  • 電源を切ったまま
  • サービスが停止し続ける

メンテナンス時は「再起動」を使います。


良い例・悪い例

❌ 悪い例

電気代を節約するため、夜間・休日はサーバーを停止
→ ユーザーがアクセスできない
→ SEO順位が下がる
→ 売上損失:月10万円
→ 電気代の節約:月4,000円
→ 差し引き:マイナス96,000円

✅ 良い例

24時間365日稼働
月1回、深夜2時に再起動
→ ユーザーはいつでもアクセス可能
→ SEO順位を維持
→ 売上を最大化

まとめ

結論:Webサイトは24時間365日アクセスされるため、サーバーも常に稼働させます。

24時間稼働の理由:

  1. インターネットは24時間使われる
  2. 海外からのアクセスがある
  3. 検索エンジンがクロールする
  4. ビジネスの機会損失を防ぐ

電気代について:

  • レンタルサーバー:サーバー会社が負担
  • 自社サーバー:月9,000円〜14,000円

停止してもいいケース:

  1. 社内システム(外部公開していない)
  2. アクセスがほぼゼロのサイト

最初の一歩: レンタルサーバーを使っている場合は、何もしなくてOKです。サーバー会社が24時間365日稼働させています。自社サーバーの場合は、UPS(無停電電源装置)を導入して、停電対策をしましょう。


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