データセンターとは何ですか?

Q: データセンターとは、何ですか?
A: サーバーを預かる専用施設です。自社サーバー室より安全で、コストも1/10です。
まず、例え話で説明します
データセンターは、銀行の貸金庫のようなものです。
銀行の貸金庫:
- 貴重品を預かる専用施設
- 24時間警備
- 耐震・耐火設備
- 自宅の金庫より安全
データセンター:
- サーバーを預かる専用施設
- 24時間監視
- 停電対策・災害対策
- 自社サーバー室より安全
データセンターとは
データセンター=サーバーを預かる専用施設
提供サービス:
- ラックスペース(サーバーを置く場所)
- 電源供給
- 冷房
- インターネット回線
- 24時間監視
- セキュリティ
データセンターのメリット
メリット1:24時間365日監視
監視内容:
- 温度・湿度
- サーバーの稼働状況
- 不正侵入
異常時: すぐにスタッフが対応。
メリット2:停電対策
UPS(無停電電源装置):
- 停電しても10分〜30分稼働
- その間に自家発電機を起動
自家発電機:
- 燃料があれば数日稼働
- 完全に停電しない
参考データ:
- 一般的なデータセンターの年間停電時間:0分
メリット3:災害対策
耐震設備:
- 免震構造
- 震度7にも耐える
消火設備:
- ガス消火システム
- 水を使わない(サーバーが濡れない)
参考データ:
- 東日本大震災(震度7)でも、主要データセンターは稼働継続
メリット4:セキュリティ
入退室管理:
- ICカード認証
- 生体認証(指紋、静脈)
- 監視カメラ
不正侵入対策:
- 24時間警備
- センサーで検知
メリット5:コスト削減
自社サーバー室のコスト:
- 建設費:1,000万円〜
- 電気代:月10万円〜
- 冷房:月10万円〜
- 警備:月10万円〜
- 合計:月30万円〜
データセンターのコスト:
- 初期費用:0円〜
- 月額費用:3万円〜
1/10のコストです。
データセンターの種類
1. ハウジング
サービス内容: ラックスペース、電源、冷房、回線を提供。サーバーは自分で用意。
料金: 月3万円〜10万円
向いている企業:
- 自社サーバーを持っている
- カスタマイズしたい
2. ホスティング(レンタルサーバー)
サービス内容: サーバーまで提供。設定・管理もサーバー会社が行う。
料金: 月1,000円〜10万円
向いている企業:
- サーバーを買いたくない
- 管理の手間を減らしたい
3. クラウド(IaaS)
サービス内容: 仮想サーバーを提供。必要な分だけ使える。
料金: 従量課金(使った分だけ)
向いている企業:
- 柔軟にスケールしたい
- 初期費用をかけたくない
データセンターの場所
国内の主要データセンター
東京:
- 首都圏に多い
- アクセスが便利
- 料金が高め
地方:
- 大阪、福岡、札幌など
- 料金が安い
- 災害リスク分散
参考データ:
- 国内のデータセンター数:約200箇所
海外のデータセンター
メリット:
- 料金が安い
- グローバル展開しやすい
デメリット:
- 日本からのアクセスが遅い
- 法律・規制の違い
データセンターの見学
見学できるか
一般的には見学できます。
見学の流れ:
- データセンターに問い合わせ
- 日時を予約
- 本人確認書類を持参
- 見学
所要時間: 1時間 料金: 無料
見学時の確認ポイント
チェックリスト:
□ セキュリティ(入退室管理)
□ 停電対策(UPS、自家発電機)
□ 冷房(温度管理)
□ 耐震設備
□ 消火設備
□ サポート体制
□ 料金
データセンター vs 自社サーバー室
項目 | データセンター | 自社サーバー室 |
---|---|---|
初期費用 | 0円〜 | 1,000万円〜 |
月額費用 | 3万円〜 | 30万円〜 |
停電対策 | 完璧 | 自分で |
災害対策 | 完璧 | 自分で |
セキュリティ | 高い | 自分で |
柔軟性 | 低い | 高い |
おすすめ:
- 小中規模企業:データセンター
- 大企業・特殊要件:自社サーバー室
データセンターの選び方
選定基準
1. 場所
- アクセスしやすいか
- 災害リスクが低いか
2. 料金
- 初期費用・月額費用
- 電気代は含まれているか
3. 信頼性
- 稼働率(99.9%以上推奨)
- 実績
4. セキュリティ
- 入退室管理
- 監視体制
5. サポート
- 24時間対応か
- 日本語サポートか
良い例・悪い例
❌ 悪い例
自社の空き部屋をサーバー室にする
→ 停電対策なし
→ 冷房なし
→ セキュリティなし
→ サーバーが故障
→ 復旧に1週間
✅ 良い例
データセンターにサーバーを預ける
→ 停電対策あり
→ 冷房あり
→ セキュリティあり
→ サーバーが安定稼働
→ コストも1/10
まとめ
結論:データセンターは、サーバーを預かる専用施設です。自社サーバー室より安全で、コストも1/10です。
データセンターのメリット:
- 24時間365日監視
- 停電対策(UPS、自家発電機)
- 災害対策(耐震、消火)
- セキュリティ(入退室管理、監視カメラ)
- コスト削減(月3万円〜、自社の1/10)
データセンターの種類:
- ハウジング(月3万円〜)
- ホスティング(月1,000円〜)
- クラウド(従量課金)
最初の一歩: 自社サーバーを持っている場合は、データセンターへの移行を検討しましょう。まずは近くのデータセンターに見学を申し込んでください。実際に見れば、安全性とコストの違いがわかります。
次に読むべき記事:
サーバー管理のプロだけど質問ある? いまさら聞けない質問の答えがここにある|svadmin.net