WordPressに何記事書けますか?

Q: WordPressに何記事書けますか?上限はありますか?
A: 理論上は無制限です。実用的には10万記事まで問題ありません。1万記事でも快適に動きます。
まず、例え話で説明します
WordPressの記事数は、図書館の本の冊数と同じです。
小さい図書館:
- 1万冊まで:管理しやすい
- 検索も速い
大きい図書館:
- 100万冊:管理が大変
- 検索に時間がかかる
- でも、システムが良ければ問題ない
WordPressも同じ:
- 1万記事まで:問題なし
- 10万記事:サーバーをアップグレードすれば問題なし
- 100万記事:可能だが、最適化が必要
WordPressの記事数の上限
理論上の上限:無制限
WordPressの仕様: 記事数に上限はありません。
ただし: サーバーの性能によって、快適に動く記事数が変わります。
実用的な上限
サーバー | 快適に動く記事数 |
---|---|
共用レンタルサーバー(月1,000円) | 1万記事 |
VPS(月2,000円〜) | 10万記事 |
専用サーバー(月10,000円〜) | 100万記事以上 |
記事数が多いとどうなるか
記事数:1万記事以下
状況:
- ページの表示速度:速い
- 管理画面の動作:快適
- 問題なし
記事数:1万〜10万記事
状況:
- ページの表示速度:やや遅くなる
- 管理画面の動作:やや重くなる
- サーバーをアップグレードすれば問題なし
記事数:10万記事以上
状況:
- ページの表示速度:遅い
- 管理画面の動作:重い
- データベースの最適化が必要
- 専用サーバーまたはクラウドへの移行を検討
記事数が増えたときの対策
対策1:サーバーをアップグレード
やること:
- 共用サーバー → VPS
- VPS → 専用サーバー
効果:
- 表示速度が向上
- 管理画面が快適になる
料金:
- 共用サーバー:月1,000円
- VPS:月2,000円〜
- 専用サーバー:月10,000円〜
対策2:データベースを最適化
やること: 不要なデータを削除。
例:
- リビジョン(記事の過去バージョン)
- スパムコメント
- 削除済みの記事(ゴミ箱)
手順:
- プラグイン「WP-Optimize」をインストール
- 「データベースの最適化」を実行
所要時間: 10分 難易度: 簡単
効果:
- データベースのサイズが50%〜70%削減
- 表示速度が向上
対策3:キャッシュを有効化
やること: 一度表示したページを保存して、次回は保存したものを表示する。
手順:
- プラグイン「WP Super Cache」をインストール
- 有効化
効果:
- 表示速度が2倍〜5倍向上
所要時間: 10分 難易度: 簡単
対策4:画像を外部ストレージに保存
やること: 画像をサーバーではなく、外部ストレージ(Amazon S3など)に保存。
効果:
- サーバーの負荷が減る
- 表示速度が向上
料金:
- Amazon S3:月100円〜(1,000枚の画像)
所要時間: 1時間(初回設定) 難易度: やや難しい
記事数と容量の関係
1記事あたりの容量
テキストのみ:
- 1記事:10KB〜50KB
画像5枚含む:
- 1記事:500KB〜2MB
記事数と必要な容量
記事数 | テキストのみ | 画像5枚含む |
---|---|---|
100記事 | 5MB | 100MB |
1,000記事 | 50MB | 1GB |
10,000記事 | 500MB | 10GB |
100,000記事 | 5GB | 100GB |
レンタルサーバーの容量:
- 共用サーバー:100GB〜300GB
- VPS:50GB〜1TB
100,000記事でも、容量は問題ありません。
記事数が多いサイトの事例
事例1:ニュースサイト
記事数: 50万記事 サーバー: VPS(月5,000円) データベース最適化: 月1回 問題: なし
事例2:ブログ
記事数: 10万記事 サーバー: VPS(月2,000円) キャッシュ: 有効 問題: なし
事例3:企業サイト
記事数: 5,000記事 サーバー: 共用レンタルサーバー(月1,000円) 問題: なし
よくある質問
Q1: 記事数が増えると、SEOに影響しますか?
A: 影響しません。むしろ、記事数が多い方がSEOに有利です。
理由:
- コンテンツが豊富
- 検索エンジンに評価される
Q2: 記事を削除すると、容量は減りますか?
A: ゴミ箱から完全に削除すれば、減ります。
手順:
- 「投稿」→「ゴミ箱」
- 「ゴミ箱を空にする」
注意: 完全に削除すると、復元できません。
Q3: 記事数が多すぎて、管理画面が重いです。
A: データベースを最適化してください。
手順:
- プラグイン「WP-Optimize」をインストール
- 「データベースの最適化」を実行
良い例・悪い例
❌ 悪い例
記事数:10万記事
サーバー:共用レンタルサーバー(月1,000円)
データベースの最適化なし
キャッシュなし
→ 表示速度:10秒
→ 管理画面が重い
→ ユーザーが離脱
✅ 良い例
記事数:10万記事
サーバー:VPS(月2,000円)
データベースの最適化:月1回
キャッシュ有効化
→ 表示速度:2秒
→ 管理画面が快適
→ ユーザーが満足
まとめ
結論:理論上は無制限です。実用的には10万記事まで問題ありません。1万記事でも快適に動きます。
快適に動く記事数:
- 共用レンタルサーバー(月1,000円):1万記事
- VPS(月2,000円〜):10万記事
- 専用サーバー(月10,000円〜):100万記事以上
記事数が増えたときの対策:
- サーバーをアップグレード
- データベースを最適化
- キャッシュを有効化
- 画像を外部ストレージに保存
最初の一歩: 記事数が1万記事を超えたら、データベースの最適化(WP-Optimize)を実行しましょう。これだけで、表示速度が向上します。
次に読むべき記事:
サーバー管理のプロだけど質問ある? いまさら聞けない質問の答えがここにある|svadmin.net