HPを閲覧禁止にできますか?

Q: ホームページを一時的に閲覧禁止にできますか?メンテナンス中に見せたくありません。
A: できます。メンテナンスモードまたはBasic認証で、5分で設定できます。
まず、例え話で説明します
ホームページの閲覧禁止は、お店の準備中と同じです。
お店の準備中:
- シャッターを下ろす
- 「準備中」の看板を出す
- お客様は入れない
- 開店時刻を知らせる
ホームページの閲覧禁止:
- メンテナンスモードを有効化
- 「メンテナンス中」のページを表示
- ユーザーはサイトを見られない
- 再開時刻を知らせる
なぜ閲覧禁止にするのか
理由1:メンテナンス作業中
やっていること:
- WordPressの大規模アップデート
- サーバーの移行
- デザインの大幅変更
問題: 作業中にユーザーがアクセスすると、エラーが表示されたり、中途半端なデザインが見える。
対策: メンテナンス中は閲覧禁止にする。
理由2:公開前のテストサイト
やっていること: 新しいサイトを制作中。
問題: URLが漏れると、未完成のサイトが見られる。
対策: 公開前はアクセス制限をかける。
理由3:社内限定サイト
やっていること: 社員だけがアクセスできるサイト。
問題: 外部の人に見られたくない。
対策: ID・パスワードでアクセス制限。
閲覧禁止にする方法
方法1:メンテナンスモード(一時的)
やること: 「ただいまメンテナンス中です」というページを表示。
おすすめプラグイン:WP Maintenance Mode
手順:
- プラグイン「WP Maintenance Mode」をインストール
- 有効化
- 「設定」→「WP Maintenance Mode」
- 「Status」を「Activated」に変更
- 「メンテナンス中」のメッセージを編集
- 保存
所要時間: 5分 難易度: 簡単
表示例:
ただいまメンテナンス中です
メンテナンス時間:
2025年10月5日 午前2:00〜午前5:00
ご不便をおかけして申し訳ございません
メリット:
- ユーザーに理由を説明できる
- 再開時刻を知らせられる
- ログイン中の管理者は、通常通りアクセス可能
方法2:Basic認証(パスワード制限)
やること: ID・パスワードを入力しないとアクセスできないようにする。
手順(エックスサーバーの場合):
- サーバーの管理画面にログイン
- 「Basic認証設定」を開く
- 対象のディレクトリを選択(public_htmlなど)
- ユーザー名・パスワードを設定
- 保存
所要時間: 5分 難易度: 簡単
表示例:
認証が必要です
ユーザー名:_______
パスワード:_______
メリット:
- 外部からのアクセスを完全にブロック
- 社内限定サイトに適している
方法3:IPアドレス制限
やること: 特定のIPアドレスからのみアクセスを許可。
手順(.htaccessで設定):
- FTPでサーバーに接続
- .htaccessファイルを編集
- 以下を追加
Order Deny,Allow
Deny from all
Allow from 192.168.1.1 # 許可するIPアドレス
- 保存
所要時間: 10分 難易度: 普通
メリット:
- 特定の場所(会社、自宅)からのみアクセス可能
- ID・パスワードの入力不要
デメリット:
- IPアドレスが変わると、アクセスできなくなる
方法4:サイト全体を非公開(WordPress管理画面)
やること: WordPressの設定で、検索エンジンにインデックスされないようにする。
手順:
- WordPressにログイン
- 「設定」→「表示設定」
- 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェック
- 保存
所要時間: 1分 難易度: 簡単
注意: 検索エンジンには表示されなくなりますが、URLを知っている人はアクセスできます。完全な閲覧禁止ではありません。
閲覧禁止を解除する方法
メンテナンスモードの解除
手順:
- WordPressにログイン
- 「設定」→「WP Maintenance Mode」
- 「Status」を「Deactivated」に変更
- 保存
所要時間: 1分 難易度: 簡単
Basic認証の解除
手順:
- サーバーの管理画面にログイン
- 「Basic認証設定」を開く
- 「解除」をクリック
所要時間: 1分 難易度: 簡単
良い例・悪い例
❌ 悪い例
メンテナンス作業を開始
閲覧禁止にしない
→ ユーザーがアクセス
→ エラーページが表示
→ 「このサイトは壊れている」と誤解される
→ 信頼を失う
✅ 良い例
メンテナンス作業を開始
メンテナンスモードを有効化
「ただいまメンテナンス中です。午前5時に再開します」と表示
→ ユーザーが理解
→ 午前5時に再アクセス
→ 信頼を維持
よくある質問
Q1: メンテナンスモード中でも、管理者はアクセスできますか?
A: できます。
ログイン中の管理者は、通常通りアクセス可能です。
Q2: メンテナンスモードとBasic認証、どちらを使えばいいですか?
A: 用途によります。
メンテナンスモード:
- 一時的なメンテナンス作業
- ユーザーに説明したい
Basic認証:
- 長期間のアクセス制限
- 社内限定サイト
- テストサイト
Q3: SEOに影響しますか?
A: 短期間なら影響ありません。
1日〜3日: 影響なし 1週間以上: 検索順位が下がる可能性
対策: メンテナンスは短期間で完了させる。
まとめ
結論:できます。メンテナンスモードまたはBasic認証で、5分で設定できます。
閲覧禁止にする方法:
- メンテナンスモード(一時的、WP Maintenance Mode)
- Basic認証(パスワード制限)
- IPアドレス制限
- サイト全体を非公開(検索エンジンのみ)
用途別のおすすめ:
- 一時的なメンテナンス:メンテナンスモード
- 社内限定サイト:Basic認証
- 特定の場所からのみアクセス:IPアドレス制限
所要時間:
- メンテナンスモード:5分
- Basic認証:5分
- IPアドレス制限:10分
最初の一歩: まずはプラグイン「WP Maintenance Mode」をインストールしてみましょう。メンテナンス作業の前に有効化すれば、ユーザーに適切なメッセージを表示できます。
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