Windows 10をオフラインで使い続ける方法|サポート終了後も安全に使うには
Windows 10は危険だというのは本当ですか?
Q: Windows 10は危険だというのは本当ですか?
A: サポート終了後(2025年10月)は危険です。脆弱性が年間300件以上発見されますが、修正されません。

まず、例え話で説明します
Windowsのサポート終了は、車の保証期間終了と同じです。
保証期間中の車:
- リコールがあれば無料で修理
- 安全に走れる
- メーカーが責任を持つ
保証期間終了後の車:
- リコールがあっても修理されない
- 危険な状態で走り続ける
- メーカーは責任を持たない
Windows 10も同じ:
- サポート期間中:脆弱性が見つかれば無料で修正
- サポート終了後:脆弱性が見つかっても修正されない
Windows 10のサポート終了
サポート終了日:2025年10月14日
この日以降:
- セキュリティ更新プログラムの提供終了
- 新しい脆弱性が発見されても、修正されない
- ハッカーに狙われやすくなる
参考データ:
- Windows 10の脆弱性:年間300件以上
- サポート終了後も、新しい脆弱性は発見され続ける
サポート終了後のリスク
リスク1:マルウェア感染
サポート終了後:
- 脆弱性が修正されない
- ハッカーが脆弱性を悪用
- マルウェアに感染しやすくなる
参考データ:
- Windows XP(サポート終了済み)の感染率:Windows 10の10倍
リスク2:ランサムウェア被害
サポート終了後:
- ランサムウェアが侵入しやすくなる
- データが暗号化される
- 身代金を要求される
参考データ:
- ランサムウェア被害の50%は、サポート終了済みOSを使用
リスク3:個人情報の流出
サポート終了後:
- スパイウェアが侵入しやすくなる
- パスワード、クレジットカード情報が盗まれる
リスク4:ビジネスへの影響
企業で使用している場合:
- 顧客データが流出
- 信頼を失う
- 損害賠償請求
参考データ:
- 個人情報流出の平均損害額:1件あたり5,000円 × 流出件数
サポート終了後も使い続けるとどうなるか
2025年11月(サポート終了1ヶ月後)
状況:
- 新しい脆弱性が1件発見される
- 修正されない
- ハッカーが悪用を開始
2026年1月(サポート終了3ヶ月後)
状況:
- 脆弱性が10件に増える
- マルウェア感染のニュースが増える
- セキュリティソフトだけでは防ぎきれない
2026年10月(サポート終了1年後)
状況:
- 脆弱性が300件に増える
- 感染率がWindows 11の10倍
- ビジネスでの使用は危険
対策:Windows 11にアップグレード
Windows 11の要件
最低要件:
- CPU:第8世代Intel Core以降(2017年以降)
- メモリ:4GB以上
- ストレージ:64GB以上
- TPM 2.0対応
確認方法:
- スタートメニューを開く
- 「設定」→「Windows Update」
- 「PC正常性チェック」をクリック
所要時間: 3分 難易度: 簡単
Windows 11にアップグレードする方法
手順:
- 「設定」→「Windows Update」
- 「Windows 11にアップグレード」をクリック
- 画面の指示に従う
所要時間: 1時間〜3時間 難易度: 簡単
料金: 無料(Windows 10ユーザー)
Windows 11にアップグレードできない場合
理由:
- CPUが古い(2017年以前)
- TPM 2.0非対応
対策:
- パソコンを買い替える
- または、Linuxに移行(上級者向け)
料金:
- 新しいパソコン:10万円〜
Windows 10を使い続けたい場合
対策1:有料の延長サポート
Microsoft ESU(Extended Security Updates):
- サポート終了後も、有料でセキュリティ更新プログラムを提供
- 期間:最大3年
- 料金:1台あたり年間50ドル〜(個人は不可、企業のみ)
対策2:ネットワークから切断
やること:
- インターネットに接続しない
- 社内ネットワークにも接続しない
- スタンドアロンで使用
用途:
- 古いソフトウェアの使用(会計ソフトなど)
- オフライン作業のみ
注意: メール、Webブラウジングはできません。
良い例・悪い例
❌ 悪い例
2025年10月14日、Windows 10のサポート終了
そのまま使い続ける
→ 2026年1月、マルウェア感染
→ ランサムウェアに感染
→ データが暗号化
→ 身代金300万円を要求される
→ 払ってもデータが戻らない
✅ 良い例
2025年9月、Windows 11にアップグレード
または、パソコンを買い替え
→ サポート終了後も安全
→ セキュリティ更新プログラムが提供される
→ マルウェア感染のリスクが低い
よくある質問
Q1: セキュリティソフトを入れていれば大丈夫ですか?
A: 不十分です。
理由:
- OSの脆弱性は、セキュリティソフトでは防げない
- セキュリティソフトは補助的なもの
Q2: 会社のパソコンがWindows 10です。どうすればいいですか?
A: 情報システム部門に相談してください。
やるべきこと:
- Windows 11にアップグレード可能か確認
- 不可能なら、パソコンの買い替え予算を確保
- 2025年10月までに移行完了
Q3: サポート終了後も問題なく動きますか?
A: 動きます。ただし、危険です。
理由:
- OSは動作する
- ただし、セキュリティリスクが高い
まとめ
結論:サポート終了後(2025年10月14日)は危険です。脆弱性が年間300件以上発見されますが、修正されません。
サポート終了後のリスク:
- マルウェア感染(感染率10倍)
- ランサムウェア被害
- 個人情報の流出
- ビジネスへの影響
対策:
- Windows 11にアップグレード(無料)
- パソコンを買い替え(10万円〜)
- 有料の延長サポート(企業のみ、年間50ドル〜)
期限: 2025年10月14日まで
最初の一歩: まずは今日、Windows 11にアップグレード可能か確認しましょう。「設定」→「Windows Update」→「PC正常性チェック」をクリックしてください。アップグレードできない場合は、パソコンの買い替えを検討してください。
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