WordPressの保守って何をするんですか?

Q: WordPressの保守って、具体的に何をするんですか?
A: 更新・バックアップ・監視の3つです。週1回30分で終わります。
まず、例え話で説明します
WordPressの保守は、マンション管理と同じです。
マンション管理人の仕事:
- 定期清掃(週1回)
- 設備点検(月1回)
- 不具合の早期発見(毎日の見回り)
- 修理業者への連絡(トラブル時)
放置すると:
- エレベーターが故障する
- 水漏れが起きる
- 入居者が困る
WordPressも同じです。定期的に更新・バックアップ・監視をすれば、トラブルを防げます。
保守作業は3つだけ
作業1:更新(アップデート)
やること:
- WordPress本体の更新
- プラグインの更新
- テーマの更新
なぜ必要: セキュリティの穴を塞ぐため。更新しないと、ハッキングのリスクが高まります。
頻度: 週1回 所要時間: 10分 難易度: 簡単
作業2:バックアップ
やること:
- ファイルとデータベースをコピー
- 安全な場所に保存(Google Drive、Dropboxなど)
なぜ必要: 不具合が起きても、すぐに元に戻せるため。バックアップがないと、復旧に数日かかります。
頻度: 週1回(自動化推奨) 所要時間: 5分(手動の場合は30分) 難易度: 普通
作業3:監視
やること:
- サイトが正常に表示されるか確認
- エラーログをチェック
- 表示速度を確認
なぜ必要: 不具合を早期発見するため。気づくのが遅れると、お客様が離れます。
頻度: 週1回 所要時間: 5分 難易度: 簡単
保守をしないとどうなるか
リスク1:セキュリティ侵害
古いバージョンのWordPressは、ハッカーの標的になります。
実際の被害:
- サイトが改ざんされる
- スパムメールの送信元にされる
- 顧客情報が流出する
リスク2:突然のサイト停止
プラグインの不具合、サーバーエラーなど、予期しないトラブルは起こります。
バックアップがない場合:
- 復旧に数日かかる
- 専門業者への依頼費用:5万円〜30万円
バックアップがある場合:
- 30分で復旧
- 費用:0円
リスク3:パフォーマンス低下
更新しないと、表示速度が遅くなります。遅いサイトは、訪問者が離れます。
参考データ:
- 表示速度が1秒遅れると、コンバージョン率が7%低下
- 3秒以上かかると、53%のユーザーが離脱
保守作業の手順
ステップ1:更新前のバックアップ
やること:
- バックアッププラグインを開く(UpdraftPlusなど)
- 「今すぐバックアップ」をクリック
- 完了を確認(5分)
理由: 更新後に不具合が起きても、すぐに元に戻せます。
ステップ2:更新の実行
やること:
- WordPress管理画面にログイン
- 「ダッシュボード」→「更新」
- すべての更新を実行
所要時間: 10分 難易度: 簡単
注意: 更新中は、サイトが一時的に表示されなくなることがあります。アクセスが少ない時間帯(早朝や深夜)に実行してください。
ステップ3:動作確認
やること:
- トップページが表示されるか確認
- 記事が表示されるか確認
- お問い合わせフォームが動くか確認
所要時間: 5分 難易度: 簡単
ステップ4:エラーログ確認
やること:
- サーバーの管理画面にログイン
- エラーログを開く
- 異常がないか確認
所要時間: 5分 難易度: 普通
確認ポイント:
- PHP警告
- データベースエラー
- 404エラー(リンク切れ)
保守作業の自動化
手動で毎週30分は大変です。自動化すれば、作業時間を大幅に削減できます。
自動化できること:
1. バックアップ
- プラグイン:UpdraftPlus、BackWPup
- 設定:毎日または毎週、Google Driveに自動保存
- 結果:手動作業が不要に
2. 更新
- WordPressの自動更新機能を有効化
- プラグイン・テーマの自動更新を設定
- 結果:更新作業が不要に
3. 監視
- サービス:UptimeRobot(無料)
- 機能:サイトダウンをメール通知
- 結果:24時間365日監視
自動化後の作業時間: 月10分(確認のみ) 初期設定時間: 1時間 難易度: 普通
良い例・悪い例
❌ 悪い例
保守作業は一切しない
→ 半年後にハッキング被害
→ サイトが改ざんされる
→ 復旧に2週間と20万円かかる
✅ 良い例
週1回、30分の保守作業
→ バックアップを自動化
→ 更新も自動化
→ 月10分の確認だけでOK
→ トラブルなし、費用0円
今すぐできること
ステップ1:バックアッププラグインを導入
- WordPress管理画面にログイン
- 「プラグイン」→「新規追加」
- 「UpdraftPlus」を検索してインストール
- 自動バックアップを設定(毎週、Google Driveに保存)
所要時間: 30分 難易度: 普通
ステップ2:自動更新を有効化
- WordPress管理画面にログイン
- 「ダッシュボード」→「更新」
- 「自動更新を有効にする」をクリック
所要時間: 5分 難易度: 簡単
ステップ3:監視サービスに登録
- UptimeRobot(https://uptimerobot.com/)にアクセス
- 無料アカウントを作成
- サイトのURLを登録
- ダウン時のメール通知を設定
所要時間: 10分 難易度: 簡単
まとめ
結論:保守作業は、更新・バックアップ・監視の3つです。
作業内容:
- 更新:週1回、10分
- バックアップ:週1回、5分(自動化推奨)
- 監視:週1回、5分(自動化推奨)
自動化すれば: 月10分の確認だけでOK。トラブルを未然に防ぎ、安心して運営できます。
最初の一歩: まずはバックアッププラグイン(UpdraftPlus)を導入して、自動バックアップを設定しましょう。これだけで、不具合時の復旧時間が数日から30分に短縮されます。
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